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三つの個展:伊藤存×今村源×須田悦弘
 現代美術を担う3人の芸術家による、個展同時開催。
 国立国際美術館みたいなところでは、あまりない試みだとだいぶ前から目をつけてはいたものの、腰が重くてやっと最終日に行ってきました。
 ところで前日の17日は台風13号・サンサンが猛威をふるっており、こちらでは大した被害はなかったもののそれなりに雨も風もあったので心配していたら、あけて18日は晴れ間のみえる、ほどよい天気。
 いい気分で電車に乗り、大阪駅からてくてく歩いて20分ほど、いまくらいの季節からが最高だななんて考えながら到着。
 もう、最初からいきなり今村源のつくりだす作品たちに、ノックアウト。はっきり言って、好み、好み!2回くりかえして言うくらいには心にぐっときました。すごいね、おもしろいね。あっという間に目がきらきらしてくるのを止められず、作品たちをあっちから見たりこっちから見たり、まるで子どもみたい。内側のものが外側にあり、外側のものが内側にあり、とても規模の大きなマトリョーシカ、あるいは入れ子構造のよう。それは宇宙すら髣髴とさせて、こんなにも日用品なのに自由にひろがっていけることに感動さえおぼえました。
 つづく伊藤存の作品でも、またまた自分が今まで知らなかった新しさ!刺繍アート、と言葉にしてしまうと途端につまらないもののように感じてしまうけれど、まず表現方法が「刺繍」なのがおもしろい。いろんな布地や色とりどりの糸(これまた色選びのセンスがいい)を使って展開される世界は、断片のようでどこかでつながっている。刺繍をしたことのある人ならわかるかもしれないけれど、それはまるで刺繍のよう。画面に糸をいれて、裏地のほうで糸を渡してまた画面に出て。モチーフもばらばらのようでいてどこかでつながっており、なぜたかとてもほっとしました。
 さいごに須田悦弘、この人の作品は小さいし数は少ないです。なのに、迫力。鬼気迫る、というのか、こちらが作品にのみこまれ取り込まれてしまうような力。それはたぶん彼の作品が作品を見せる空間すらもアートとして取り入れているからで、たとえば最初の「葛」から「バラ」「泰山木一花」の3つの作品は、それぞれ巨大で細長い真っ白な通路の行き止まりの壁に作品があって、閲覧者は入り口から少し歩いて作品を見るというしかけ。これが通路の入り口のところから見ると、入り口の細長い長方形が額縁のように思われて、見ていると同時に見られているというふしぎな感覚がありました。「あ、今作品の一部だ」って。
 3人それぞれ表現手法はばらばらで、たぶん考え方も違うのだろうけれど、あとで振り返ってみれば共鳴しあうというのか、すごく大きくて自由なものを感じました。
 簡単にいえば、「おもしろい!」このひと言につきます、ほんと。世の中にはまだまだたくさん、おもしろいことやおもしろいものがあって、おもしろいことを考える人がいるもんだなあ。

【三つの個展:伊藤存×今村源×須田悦弘】
 2006年6月27日(火)~9月18日(月・祝)
 国立国際美術館
 入場時間:午前10時~午後5時
 金曜日は午後7時(入館は閉館の30分前まで)
 休館日:毎週月曜日
2006.09.18 | Art: 芸術  
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