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プライスコレクション-若沖と江戸絵画展
 「ダイナミック!」
 プライスコレクションの絵たちに向きあうと、最初から最後まで一貫しているのは、ダイナミックで、いきいきとした力強さ。
 日本画ではビゲローコレクションの肉筆浮世絵北斎と広重展で、江戸の風俗があざやかに描かれていたことがいまも記憶に新しいです。とくに北斎の躍動感には、どちらの展示でも見入ってしまいました。
 そんなわたしにとって、プライスコレクションはこれまで以上の感動があった、といっていいでしょう。もしかしたら北斎とおなじくらい、好き。
 展示されているのはタイトルにもある伊藤若冲に丸山応挙や長沢芦雪などがメジャーどころ、それから名前も知らないようなマイナーな人、無名の絵も多くあります。また題材も人間以外のもの、特に動植物が多いのがこのコレクションの特徴。
 この動物・植物たちが、すごくいい。
 その姿はリアルに息づいて、ユーモラスでキュート。
 「見たままのリアル、写真に近いリアル、正確なデッサン」ということになると、そこは西洋絵画に譲らなければいけなささそうです。けれど、日常に根ざしたリアルな迫力があって、見ていて飽きません。
 日常に根ざすリアルさ、というのは動物にかぎった話ではなく、たとえば三十六歌仙をひとつの画面の中にえがいた酒井抱一の絵(三十六歌仙図屏風)には、遠い平安の昔の人物たちが題材であるにもかかわらず妙にユーモラスで親近感を覚えました。
 それらの絵たちは様式美をとりいれつつ、画家それぞれの創意工夫やオリジナリティがあり、創造していこうという気概と魂のこもった迫力があります。
 彼らはほんとうに絵を描くことが好きだったのだろうな、そんな想像をし、そしてこの絵たちを買い集めてすばらしいコレクションをつくったジョー・プライス氏もまた、絵が好きだったのだろう、そう感じさせられました。プライス氏は「作者の名前は気にしない、絵を見る」というような主旨のことも言っていて、選ぶ絵がその言葉を裏打ちしているように思えました。
 また、特別にプライス邸の一室を再現した展示がすてきで、ここは百の言葉より一見に尽きる、と思います。
 残念だったのは作品解説の小冊子で、こういう絵だよと解説してくれているのはいいのですが、琳派とか狩野派などの言葉や画家に対する説明がなくてすこし不親切。プライス氏の信念にのっとれば、画家に関する説明を極力省いて絵を見せる、そういう展示なのはおかしくありません。でも、それなら作品解説の冊子もなかったほうがよかったかも、途中から解説は見なくなってしまいました。

【プライスコレクション-若沖と江戸絵画展】
 2006年9月23日(土・祝)~11月5日(日)
 京都国立近代美術館
 入場時間:午前9時30分~午後5時(入館は午後4時30分まで)
 休館日:月曜日 (ただし10/9は開館し、翌10/10は休館)
2006.09.27 | Art: 芸術  
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