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Amazon.co.jp:アルケミスト―夢を旅した少年
 うちの本棚にほかの本と混じってひっそりとおさめられている『アルケミスト―夢を旅した少年』を、わたしが手にしたのは大学2年生の留年が決まったあとだったから、たしか2003年のことでちょうど20歳だった。いつも不安で、不安というものはたいていそういうものだけれど、先が見えない(見たくなかったのかもしれない)気持ちにさいなまれていた。
 ほんとうに、たくさんのことがあった年だった。
 そんなある日、お世話になっていた教授が「ごはんでも食べに行かない」とわたしを連れ出してくれた。教授のむかしのこと、どこの生まれか、などお話と食事を楽しみ、そして大学までお話しながらゆっくりと歩いた。
 「いちばん大切なことはなんだと思う?
 教授のこの問いになんと答えたのか、いまとなっては思いだせない。
 しかし、そのとき返ってきた言葉はいまもはっきりと覚えている。
 「自分がなにをしたいかだよ
 そうして、わたしたちは大学に戻り、教授がわたしに手渡してくださったのがこの本である。
 教授には申し訳ない話だが、それをすぐには読まなかった。
 あとになって読んだとき、教授がなぜわたしにこれを渡したのか、なぜあの質問をしたのか、目の前がすこし開けたような気持ちになったことを覚えている。ああ、そういうことだったのか。
 大切なものは、いつもそこにある。
 「そこ」がどこをさすのかは、言えばこの本のたねあかしをしてしまうので言えない。けれど、夢を追い求めて旅をするとき、かならずそこに立ち戻ってくるのだと、この本を読んだ当時から3年たって思うようになった。
 いまはすこし開けた。まだ先のことはわからず、旅をしている途中であるが、きっと旅の終わりはこの世での生を終えるときだろうなという気がしている。忘れてはいけない、自分がなにをしたいかということを。
2006.12.09 | Bookshelf: 本棚  
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