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Amazon.co.jp:文鳥・夢十夜 (新潮文庫)Amazon.co.jp:夢十夜 他二篇 (岩波文庫)
 岩波文庫のほうを図書館で借りて読み、たまらなくなって新潮文庫で買ってしまった。最近は「本を増やさないように」ということに心血を注いでいるので、迷いに迷ったが手元に置いておきたい気持ちのほうが勝って、いまはかわいい文鳥の絵のついた文庫本が本棚にならんでいる。
 短編小説ともいえないほどの、ほんの短い文章、小品を集めた文庫なのに、なんともいえない味わいがジワジワとわいてくるのだ。『夢十夜』はすこしまえに映像化もされたけれど(映画「ユメ十夜」)、映像化したいと思うほどこの作品に魅入られてしまった人がいるのも納得。
 なお、岩波文庫には『文鳥』『夢十夜』『永日小品』しか収録されておらず、新潮文庫に『思い出すことなど』『ケーベル先生』『変な音』『手紙』が入っている。

 そういえば夏目漱石は父が好きで、実家の本棚にあったものをわたしも何冊か読んでいる。
 『草枕』の冒頭文は子どものときに父から何度も聞いたせいで、そこだけはっきりと覚えてしまっているし(残念ながら内容は忘れた)、『坊っちゃん』『こころ』も読んだ。
 けれども父のように好きだったわけではないし、『こころ』にいたっては高校生のときに読んで以来、「ぐだぐだした話」だと内心思っていた。
 漱石は近くて遠い存在だった。
 だから、これらの小品で「はじめて漱石と出会った」ような心持がする。
 胃潰瘍をわずらっていたことも知り、漱石が生きた明治時代には胃潰瘍が生きるか死ぬかの瀬戸際の病気であったことに驚いた。そのときのことは『思い出すことなど』で描かれているが、まさに死にかけたその場面が「いきいきと」していることに感動!
 面白い本に出会った。
2007.04.06 | Bookshelf: 本棚  
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