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Amazon.co.jp:ギミー・ヘブン
 共感覚、という言葉を知っているだろうか?
 英語では "synesthesia" (シネスシージア)といい、語源は "syn(共に)" と "aisthesis(感覚)" である。
 共感覚とは、一般的な健康状態にある人がひとつの感覚に付随して別の感覚を生じることで、たとえば音を聴くと色が見える、ご飯を味わうと顔がちくちくする、匂いを嗅ぐと音が聞こえる、など、ある感覚を生じると連動して別の感覚も動かしてしまう。
 そういった感じ方をする共感覚者は、2万5千人にひとりと言われている。

 『ギミー・ヘブン』はそんな共感覚者を軸に、物語が進行するサスペンス・スリラー映画である。

 感想?言葉は悪いが「クソッタレ!」だ。決して内容がクソ(失礼)なんではないが、いまいましい。
 世界が自分と同じように見えていると思えるシアワセな(あるいは不幸せな)人たちは、もしかしたら「わけのわからなさ」とともに衝撃を受けるかもしれない。自分の知らない世界を、ヴィジュアル的に見てみたいのなら、どうぞ。

 『ギミー・ヘブン』は邦画で、英語の題がない。が、わたしは "Give me heaven" とそれを読んだ。解釈はさまざまだろうけれど、そんなヘブン(天国)なんかごめんだね。
 薄皮一枚隔てた孤独と非日常の恐怖。そこから抜け出して、同じ「ように」世界を見る人と出会うことが天国というなら、それは…救いようがない。事実、救われない。 反面、あるひとつの真実を示してはいるものの、本当にクソみたいだ。傷の舐めあいでしかないし、それはまさに自分の死―天国、だと思う。
 登場人物は時に背景から(まるで合成写真のように)浮かび上がり、そして日常という背景に沈む。恐怖だよ!安っぽいホラーより怖い。血、いとも簡単に登場人物が死ぬこと、それらはただの記号にすぎないだろう。

 引きずられるかと思った。
 だけどそれが何だ?自分しか見えない世界で結構。
 それでもわたしはこの世界で生きているのだし、他人と共有はできない世界だけれども、どうにか一緒にやっていける。そして何よりも人が好きだし、人を愛することができる。
 それでじゅうぶんじゃないか?たとえ世界がニセモノだとしても。

【ギミー・ヘブン】
 http://gimmy-heaven.com/
2006.02.13 | Movie: 映画  
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