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 なぜだか知らないけれど、この映画を見ている間じゅうずっと「すれ違いや回り道をあと何回すぎたらふたりは触れあうの」なんて、「タッチ」の一節がアタマをぐるぐる。

 ソフィア・コッポラ監督が日本を舞台にして、さえない中年俳優と夫に放っておかれた若い妻の、出会いと奇妙な愛情の交わしあいを描く。
 なにもかもが軽薄で孤独ですれ違っていて、雰囲気映画、と言ってしまえばそれまでかもしれない。トーキョーの喧騒、キョウトの静謐、キモノ、イケバナ、フジヤマ、拡大された「ニッポン」という舞台設定は、その軽薄さの印象を強めている。薄っぺらくてふわふわしていて、地に足がついていないような。
 それは日常でありながら、そこから乖離した非日常であり、同時に非日常でありながら日常でもある。そのふしぎなすれ違いと孤独感は、じつはつねにわたしたちの身近にあるものだ。
 つまり、「相手がなにを言っているかわからない」「なにがしたいのかわからない」ということで、ニッポンという舞台はそれをより強調するための舞台装置にすぎないともいえる。いえるが、日本人としてはおもしろくないと感じる向きも多いだろう。

 この映画は非日常と日常のさかいめの、ひどくあいまいで微妙なものを描こうとしているだけに、ドラマティックさには欠けるし、正直何度か手を休めて別のことをしてしまった。
 けれども、ラストシーンはけっこう好きかもしれない。
 異国で孤独なふたりが惹かれあい、そして別れた。
 それでいい、と思う。
 人間に対して、どこか冷めたような斜めに見ているような目線を感じるけれども、けっして突きはなしているわけではないとも感じた。
 好んで何度も繰り返し見たいとは思わないが、片隅にそっとひっかかるものがある、そんな映画だった。

 にしても、ビル・マーレイはさえない中年がホントはまり役!
2006.07.03 | Movie: 映画  
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